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2018年4月29日 (日)

「本朝廿四孝」続き

 「本朝廿四孝」というと、八重垣姫という深窓の令嬢と狐たちが活躍する「十種香の段」「奥庭狐火の段」が知られています。実際、歌舞伎ではこちらのストーリーしか上演されないようです。

 実は「本朝廿四孝」は壮大な物語で、主に二つのストーリーがあり、互いに関連はあるものの、それぞれ独立した作品として上演されることが多いのです。
 今回上演された「勘助住家の段」前後のストーリーは、地味な上に話が込み入っていてわかりづらいからか、文楽でも上演される機会は少ないです。

 私は以前に一度、見たことがあります。そのとき、主人公の兄弟のうち慈悲蔵という性格の良い(ように見えるのに、いきなり我が子を手裏剣で殺してしまう)人物を、亡くなられた吉田文雀さんが遣っておられました。そのとき、慈悲蔵が若くて色気のある魅力たっぷりな男性に見えたのが今も忘れられません。

 終幕前、我が子を夫に殺された女房お種(吉田和生さんが遣っていました)の嘆きが強調されたのは、まだしもの救いなのでしょうか。
 お種の感情に共感しながらも、あまりにも悲しすぎるので自分で心にブレーキをかけてしまい、涙は出ませんでした。
 文楽って、女性の立場から見ると、悲しすぎたり辛すぎたりする作品がかなり多いんですよね。もっとパワフルな女性がヒロインとして活躍する新作もどんどん作って欲しいなと思います。


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