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2018年6月 7日 (木)

3度目の句会で首位に!?

 月に1度の初心者向け俳句講座。今日は私にとって3度目の句会でした。講師の先生を含め8人が参加し、一人は欠席で句だけを提出しました。合計25句です。

 受講生は佳作2と特選1を選びます。先生は佳作5と特選3を選び、今回は特選に「天・地・人」の区別をつけませんでした。

 私が投句した3句のうち、

    荒物屋また一つ消え梅雨に入る

 が、受講生の特選1と佳作2、そのうえ先生の特選をいただきました! わーい!

    芍薬や玻璃の器の大吟醸

 この句は、受講生の佳作2と、先生の佳作をいただきました。

 ほかに人気が高かったのはMさんの次の句です。

    どくだみの古家つつみて白き闇

 受講生の特選2、佳作1、それに先生の佳作をゲットしていました。ただ、この句について先生は「〜て」という表現はつい使ってしまいがちですが、描きすぎてくどくなってしまう。思い切って切った方がいいです、とおっしゃり、「どくだみや古家をつつむ白き闇」と添削されました。なるほど、ぐんと良くなりますね。

 私が投句した残りの1句、

    街路樹の日々に膨らむ薄暑かな

は佳作一つもいただけず、撃沈しました。自分としては真面目に写生したつもりでしたが、平凡でしたね。

 試みに受講生の佳作を1点、特選を2点、先生の佳作を3点、特選を4点として獲得した点数を合計してみると、Mさんの「どくだみの」と私の「荒物屋」がどちらも同じ8点。でも、私の句には先生の特選が入っているので、8点の上、8点の下と分けるなら、私の句が8点の上ということになります。

 受講生別に合計点を出してみると、Yさんと私が首位で同じ13点。が、ここでもYさんには先生の特選がないので、僅差で私が勝った(?)ことになります。
 3度目にしてトップに立った! と大喜びしています。勝ち負けじゃないのに、ちょっと変だよねと思いつつ。

 「荒物屋」の句は、先生も受講生もほぼ同じ世代なので、共感を得たようです。「荒物屋また一つ消え」は実景で(ただし2年ほど前のことですが)、季語は取り合わせました。

 「芍薬や」の句は推敲してかなり変えました。
 先日、熱を出した孫の子守をしたお礼にと、娘が大吟醸の720ml入りを2本、送ってくれたのです。私は大吟醸が大好き。でも高いので、自分では買いません。
 娘に「ありがとう。気を使わないでいいのに。高かったでしょう」とメールすると、高島屋で試飲販売していたので味見して選んだのだとか。1本は割と高いけど、もう片方は意外と安かったのだそうです。高い方は純米酒で、安い方はそうではありませんでした。

 このお酒をガラスのぐい呑みに注いで飲みながら、ちょうど今、庭で咲いている紫陽花を季語にして

    紫陽花や玻璃のグラスの大吟醸

 と詠んだのが最初です。でも考えてみると、玻璃=ガラスで、グラスも元はと言えばガラスのことだったはず。それだと、ガラスが2度重なっています。紫陽花も、大吟醸とは釣り合いが取れない気がして来ました。

 ここで思い出したのが、長年習っている茶道での、お茶事の稽古です。私が師事している先生はたびたびご自宅でお茶事の稽古をしてくださいました(今は高齢で無理になりました)。
 お茶事といえば懐石(料理)が付き物。懐石には必ず日本酒が添えられます。違う種類のお酒が2度、出されるのですが、先生はいつもそのうち1回は大吟醸にしてくださいました。夏のお稽古ではガラスの酒器に入れるので、とても涼しげです。
 長時間の正座に疲れてソファで一休みしていると、庭には芍薬が咲いていたりします。 そんなことを思い出して、句を作り直しました。茶道を習ってきたことが句作に役立ったのは初めてです。

 講師の先生は「芍薬は牡丹と違って花屋さんでも蕾の状態で売られています。それを買って花瓶に活けると、花が開きます。私はお酒を飲まないので大吟醸の味はわかりませんが、上等の日本酒がガラスの器に入っているというところがとても涼しげです」と解釈されました。

 付け加えて、「この句の作者が男性だとすると、少し色っぽい句だとも読めます。立てば芍薬座れば牡丹、と言うように、芍薬は美人を現すこともある。女性と二人、ガラスの器で大吟醸を飲む時間を過ごした後、この句を相手に送ったら、気の利いたラブレターになりますから」ですって。
 私が芍薬に抱いていたイメージは比類なく豪華で品が良く、格の高い花、ということだけで、美人のシンボルだなんてことまではまったく思いが及んでいませんでした。

 今回、先生の3句は受講生が誰一人、佳作にも選ばず、先生は「いつかこんな日が来ると思っていました」と苦笑い。講師をするほどの方でもそのときどきで好不調があるんですね。
 まして私などは…。次回の句会でも今回のような評価が得られるかどうかは不明です。でも、努力は続けます。

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コメント

おはようございます。桂様
今日は 私の大好きな句会が 突然中止となり とってもブルーです。
気晴らしにカメラを持つ気にならないお天気だし。

句会の首位。。って言葉が 楽しいですね。その細かい計算も 笑える。
けど 結局は 短冊を使ったゲームで 獲得点数を競うモノだと思います。

津川主宰も その点数を重視された 句会展開をされますね。
私の先生は 少数意見を大切にされて なぜ これ採ったの?みたいな
指導も多いです。反対に「この句に得点が低いのはダメよね。。
鑑賞力 乏しいわよ。。」みたいな指導もある。佳句の良さを発見するのも
勉強ですよね。

桂様は 趣味など。。。ご自分の世界が広い。 言葉の引き出しが多い。
だから 句材に困らないと思うの。そこが 羨ましいなぁ。。と感じます。

言葉の引き出しって すごく大切だと思うんですよ。使う名詞のチョイスとか。
今回も「荒物屋」がすごくステキなチョイスだと思いました。

玻璃のグラス。。。からの推敲も 素晴らしいと思いました。
つらつらと出てきた言葉を もう一度 振り返る作業は 俳句に
真摯に向き合ってるからだと思います(句歴6年 先輩モード)

花との取り合わせは なかなか難しいですよね。季語を動かしては
替える 替えては 又 戻す。。で 疲れて ポイ!なんてこと
私もよくやってます(笑)そこのヒットは 嬉しいですよね。おめでとう~

わずか3度目にしてすごい快挙ですね。
おめでとうございます!

大吟醸の句の、先生の解釈もおもしろいです。
俳句でラブレターだなんて、すごくおしゃれ。
大人の恋、って感じですね。

華子様
ありがとうございます! 6年も先輩の華子さんに認めてもらえるとものすごくうれしいです。
「この句に得点が低いのはダメ」という指摘、大事ですねえ。
うちの先生はそういうことはあまりおっしゃらないですけど、
そういう気持ちが強く感じられることはあります。
(受講生が誰もとっていなかった句を先生が特選に選んだときの句の説明などで)。
講座の時間が1時間半しかないので、時間が足りなくて、
あと30分あればもっといろんなお話が聞けそうなのに、
といつも思います。

華子さんはいつも私について、趣味が広いから世界が広くて句材に困らない、
と言ってくださるんですけど、
お能や文楽を見ても、ハイキングに行っても、句はちっともできないんです。
ただ、今回の「玻璃のグラス」では、ふと何年も前のお茶のお稽古風景を思い出したので、
これからも長く続けていけば趣味の多さが役に立つことがあるかもなあ、
と自分で期待しています。

玻璃のグラスの句は、最初にできてからわりと短期間に推敲が仕上がりました。
何日もかかって手直しをして、結局物にならない句もありますし。
時間をかければ良い句ができるというものでもなさそうですね。
Uチューブで大津あきらさんの動画を見ると、「言葉が向こうからやって来るんだ」と
話しておられました。
それって本物の詩人ですよね?

そらまめさん、ありがとう!
今までの句会では受講生が自分の選んだ句を発表するとき、
自分の句がなかなか出てこないのでジリジリしていましたが、
今回は最初からどんどん出てきたのでびっくり!
こんなこともあるんやなあと我ながら驚いています。

大吟醸の句の先生の解釈、面白いでしょう?
ちょっとした知識があるとないとで
解釈の深さが変わるんだと実感しました。
雑学も教養も大事なのかもしれません。

おめでとうございます!
首位という嬉しい言葉に夢中で読み出すと
句会での刺激的なやりとりが伝わってきて
わくわくしました。記事にしてくださってありがとうございます!

芍薬は薬草として日本に伝わりましたから
百薬の長としてのお酒と薬つながりにもなりそうですね♪

和歌も俳句もむかしからゲームのように
勝敗を競う世界でもありますね。
切磋琢磨して、たがいに成長できるのですから
勝負の機会を生かしてめいっぱい楽しんでくださいね。

そういえば歌人だと、勝負に負けて気落ちして
命まで落としてしまった人がいますが
俳句ではどうなんでしょう?

snowdropさん、ありがとうございます。
切磋琢磨して互いに成長するということ、大切ですね。
先生のほかに私の句を佳作に選んでくれた受講生がやはり
「私はお酒を飲まないので大吟醸の味はわからないのですが」
と前置きしながら私の句を褒めてくれました。
先生の講評より前に、です。
「自分にはわからない」で切り捨ててしまわないということ、
句を味わう上で大切だなあと学びました。

俳句で負けて気落ちして命まで落としたという話は聞いたことがありません。
西鶴と俳諧でたたかって負けた人などはどうだったんでしょうね。

「薔薇の名前」の原作、面白かったですよ。
大抵の場合、映画を見たあとで原作を読むと原作の方が面白いし、
原作を読んだ後で映画を見るとがっかりします。
そんなことないですか?
今、映画が公開されている「羊と鋼の森」の原作、面白かったです。
映画を見るのはやめておこうと思っています。

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