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2018年6月17日 (日)

西村和子さんの句

 発売中の季刊雑誌「俳句あるふぁ」に「自選200句で読む 西村和子の俳句世界」という特集記事が掲載されています。読んでみると、琴線に触れるというのでしょうか、「あ、いいな!」と思う句がいくつも見つかりました。


    シクラメンうたふごとくに並びをり

    手袋をかつきりはめて旅はじまる

    囀(さえずり)に色あらば今瑠璃色に

    道混んでゐてバス空いてゐて師走

    人去れば枯木囁くかも知れず

    しやぼん玉兄弟髪の色違う

    ごきぶりを見しより疑心兆したる

    桐の花らしき高さに咲きにけり

    あめんぼの輪より雨の輪増えて来し

    子に遅れ歩む楽しさ夏帽子

    明易(やす)や愛憎いづれ罪深き

    大枯木話を聞いてくれさうな

    虫籠に虫ゐる軽さゐぬ軽さ

    紙風船息吹き入れてかへしやる

    どんぐりごま狂はぬもののつまらなさ

    継ぐといふことを尊び初蹴鞠

    二十一世紀の闇へ卒業す

    朽ち橋を渡れと呼ばふ螢かな

    風狂に瘋癲に夏心地よき

    鉾の辻回し祈りを力とし

    ふたり四人そしてひとりの葱刻む

    目に残るとは消ゆること春の雪

    言の葉の非力なれども花便り

    その窓は風を聴く窓緑さす

    生き残るとてもつかの間さくら咲く

    露草や嬰児(ややこ)ながらに目の力

    淋しさを飼ひ慣らせしや邯鄲も

    丸太町下ル小店の蕪蒸

    柚子ひとつ渡す言葉を託すごと

    少年のなぜは我が何故秋深し

    趣味道楽極道を経て翁の忌

    

    

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俳句」カテゴリの記事

コメント

桂様 こんにちは。
朝ドラ2分前に ぐらっときましたね。大丈夫でしたか?

愚陀仏庵インターネット俳句会 入選 おめでとうございます。
ここのお名前をハンドルにして その俳句αの投句ハガキにも
挑戦されたら いかがですか?

西村和子さんの200句 良かったです。石牟礼道子さんの作品を
鑑賞するより 私は 西村さんの作品の方が好きです。

南風の記事も載ってます。こちらの七菜子先生の作品も
どちらかと言えば苦手ですが 私がご指導いただいてる岩津先生は
その時主宰だった 七菜子先生から カルチャースクールの講師を
引き継いでいます。岩津先生の作風は 明るいけどなぁ。。時代かなぁ。。

しやぼん玉兄弟髪の色違う
子に遅れ歩む楽しさ夏帽子
虫籠に虫ゐる軽さゐぬ軽さ
紙風船息吹き入れてかへしやる
ふたり四人そしてひとりの葱刻む

あたりに 私は惹かれました。

西村和子さんって 早くに ご主人を亡くされているんですね。
俳句が連れ合いか。。。それも ちょっとイヤかな。。なんて思いましたが。

華子さん、ちょうど家の外でご近所の奥さんと立ち話をしているときでした。
怖かったです。
うちらへんは震度5くらいだったと思います。
被害は本が3冊、棚から落ちただけでした。
華子さんちは大丈夫でしたか?
大阪の北区あたりは被害が大きかったそうですが。
阪神淡路大震災の時に7を経験しました。
あんな恐ろしいのは2度とごめんです。

西村和子さんはうちで購読している毎日新聞の俳壇の選者の一人なんです。
選者が4人いるので、今までどの人宛に投句したらいいのかわからず、
踏み切れずにいました。
この200句を読んで、西村さんにしよう! と思いました。

   どんぐりごま狂はぬもののつまらなさ

子どもを二人育て上げ、夫に先立たれ…、
そんな一見穏やかな暮らしを送って来た人がこんな句を詠むとは!
そこが面白いなあと思うんです。
南風の記事ももちろん読みましたよ。

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