無料ブログはココログ

カテゴリー「俳句」の記事

2019年3月 7日 (木)

俳句ゼミ、春の句会

 一昨年の秋から受講している初心者向け俳句ゼミ、今日は3カ月に一度の句会でした。参加者は先生を含めて14名。私が受講し始めてから一番人数の多い句会になりました。

 今回、3句のうち1句は「雛祭」またはその関連の季語を使った句を詠むことが課題でした。といっても、そこは初心者向けですから、「できればそうしてね」という程度の、ゆるーい決まりです。

 私は次の3句を投句しました。

    初孫の乳の匂ひや雛祭

    狭き戸を出でし棺や雪柳

    啓蟄やわづかに増えし骨密度

 受講生が順番に佳作2句と特選1句を発表して行き、ほかの人たちの句がつぎつぎと選ばれる中で、私の句はちっともお声がかからず。ようやく「初孫の」に佳作一人、「狭き戸を」に佳作一人、「啓蟄や」に佳作二人という寂しさ。すっかりしょげてしまいました。

 最後に講師の先生が佳作3句と特選3句を発表されました。そして、「初孫の」が佳作に、「啓蟄や」が特選に選ばれたのです。うれしい〜! 3句のうち2句まで選んでいただけるなんて、思ってもみませんでした。

 とりわけ「啓蟄や」は自分では気に入っていたものの、先生はとらないだろうなあと何となく想像していました。それが特選とは! 意外でしたし、こういう句もOKなんだと思うと、これからの句作の励みになりました。

 一方、私が特選に選んだのは
 

    萌黄色桃色和菓子店に春

 この句は先生の作でした。私のほかに、一人が特選、二人が佳作にとっていました。
 佳作には

    春ショール巻きつつ次の約束へ

 これも先生の句でした。私のほかに二人が佳作としていました。

 残る一句はさんざん迷った挙句、

    過疎の里嫗(おうな)の集ふ雛祭

 にしました。これは今回初めて句会に参加された80代くらいの男性の句でした。私のほかには誰もとっていませんでした。

 今回、投句した句は、どれもかなり早い時期にできていたもので、初めて気持ちにゆとりを持って句会に臨むことができました。
 こんなこともあるんですね! めったにないことかもしれませんが。



    

2018年12月13日 (木)

12月の句会

 6日(木)は、昨秋から通っている初心者向け俳句講座の句会の日でした。参加者は講師の先生を含めて11人です。私は3句、投句しました。そのうち、

    友にだけ機嫌良い声冬すみれ

は、先生の特選と受講生一人の佳作をいただきました。

 先生の鑑賞は…
 何か気になることがあって、機嫌の良い声で話せない。ふと気づくと、友達には機嫌の良い声で話している自分がいる。「冬すみれ」には何かにじっと耐えているというイメージがあり、よく合っています。

 とのことでした。
 実はこの句、我が家のすぐ裏の家に住んでいる女子高生のことを詠んだのです。
 両親が話しかけてもぶすっとしているのですが、友達がやってくると別人のように機嫌よく話している。そんな様子が微笑ましくもあり、ちょっと可笑しい。
 思春期って、鬱屈したものを心に抱えていることが多いので、「冬すみれ」という季語を選んだのでした。

 先生の鑑賞を聞いて、「冬すみれ」から女子高生をイメージしてもらうのは無理があったなあと気づきました。別の季語を考えてみることにします。冬以外の季節にしたほうが良さそうにも思えます。

    靴裏の落葉の厚み渓(たに)は晴

 この句は先生の佳作、受講生一人の特選、3人の佳作をもらいました。受講生の方々の鑑賞は、

 「靴裏の落葉の厚み」から長い距離を歩いてきたことがわかり、その満足感や達成感が伝わってくる。

 とのことでした。先生は「情報を詰め込みすぎの感がある」とおっしゃいました。

 この句は、先だって保津川べりを歩いたときのことを詠みました。地面に落ち葉が厚く積もり、その上を歩くとふかふかして足の裏が気持ちいい。渓谷の水音が耳に心地よく、向こう岸の山は美しく紅葉していました。いろいろな要素を含んだ景色を「渓は晴」で表現したつもりでした。

 「落葉」は冬の季語なので、対岸の紅葉をイメージしてもらうのは無理だったかも。さらに問題は「靴裏の」の「の」です。これが誤解を招いたらしいです。
 「に」も考えたのですが、この助詞は説明ぽく散文的になりがちなので避けたのです。「へ」でもよかったかもしれません。

 もう一つの句、

    行く秋や銀髪揺らすノクターン

 は完ボツでした。
  季語「おでん」を読み込んだ句を一句発表するのが課題だったのですが、納得のいく句がちっともできず、出さずじまいでした。

    実南天空映し風映す赤

 この句が大人気。受講生4人の特選が入り、私は佳作に選びました。先生の句でした。
 私が特選にしなかったのは、「実南天」が赤いのは当然なのに、どうして最後にまた「赤」としたのか、そこがわからなかったのです。
 わざわざ「赤」と強調したのにはそれだけの理由があったのでした。ああ、鑑賞力不足!

 ほかに、

    胸に抱くひとり露天の冬の月

    気配して紅葉かつ散る禰宜(ねぎ)の道

 この2句もいいなあと思いながら鑑賞しきれず、佳作にも選ばずじまい。受講生の中には特選にした人もいました。
 もっと言葉に敏感になって、想像力を豊かにして、俳句を味わいたいものです。



2018年10月 9日 (火)

初心者向け俳句講座、秋の句

 先週の木曜は月1回の初心者向け俳句講座の日でした。今回は秋の季語を使った句の紹介。先生が解説をされました。

 鈴虫  月鈴子(げつれいし)
    一病のあとや鈴虫野へ返す      井上 雪

 萩  鹿鳴草、鹿妻草、こぼれ萩、山萩…

    手に負へぬ萩の乱れとなりしかな   安住 敦 *

 金木犀 銀木犀
    この路地の金木犀も了りけり      中岡毅雄 *

    木犀や同棲二年目の畳         高柳克弘

 林檎  林檎園、林檎狩
    林檎もぎ空にさざなみ立たせけり    村上喜代子

    星空へ店より林檎あふれをり      橋本多佳子

 梨   有の実、ラ・フランス
    勉強部屋覗くつもりの梨を剥く      山田弘子

 葡萄  マスカット、デラウェア、ピオーネ
    葡萄洗ふ粒ぎつしりと水はじき       星野恒彦

    葡萄食ふ一語一語の如くにて      中村草田男 *

 栗 
    行く秋や手をひろげたる栗のいが

       ※この句は季重なり。なんと、芭蕉の句だそうです。

    家よりも古き栗の木栗実る        岩田由美

 石榴(ざくろ)  実石榴
    くれなゐの涙ぎつしりざくろの実     和田知子

 胡桃
    胡桃割る胡桃の中に使はぬ部屋    鷹羽狩行

    胡桃二つころがりふたつ音違ふ     藤田湘子 *

 今回は「いいな♪」と思う句がいくつもありました。作者名の後ろに*を付けた句です。

 この講座を受講し始めて1年になりました。このところなかなか句が詠めません。1日に10句くらいは詠んでいた時期もあったのに、今は頭が俳句を詠む状態にならないのです。何でだろう?

 帰り道、講座で知り合った人とおしゃべり。
 以前、私が彼女にすすめた藤田湘子の『20週俳句入門』はピンと来なくて、途中で読むのをやめてしまったとのこと。
 又吉直樹と堀本裕樹の『芸人と俳人』(集英社文庫)が面白かったと言います。早速、書店で買って読み始めましたが、今度は私がもう一つピンと来なくて挫折しています。又吉直樹の日本語センスはさすがだなあと感心しましたけれども。
 人によって感じ方は随分違うんですね。

2018年9月19日 (水)

「俳句あるふぁ」の「予選通過句」に選ばれました

 「俳句あるふぁ」は毎日新聞出版が発行する季刊の俳句雑誌です(以前は月刊だったらしいです)。投句用のはがきがついていて、「あるふぁ俳壇」に2句を投稿することができます。夏号を買ったとき、「ものは試し」と、送ってみました。
 数日前、発売中の秋号を書店で立ち読みしたら、私の句が「予選通過句」の中に入っていました!

 選者が4人いて、投句された全ての句を対象に、選句します。予選通過句というのは、「入選」「佳作」の候補として4人の選者が選んだ句です。

 選者ごとに「入選」が10句、「佳作」が30句選ばれます。同じ句を複数の選者が「入選」や「佳作」に選んでいるケースも見られます。
  「予選通過句」は都道府県別に並んでいて、3句しかない県があったり、100句以上並んでいる県があったりしています。

 私の住んでいる県のところを見ていて、自分の俳名を見つけました。やった! その上に句が載っています。

    せいせいと靴陰干しに夏燕      桂

  一瞬、「こんな句、詠んだっけ?」と思ってしまいました。忘れるのが早い私にはよくあることです。思い出せば、梅雨で何日も雨が降り続いた後、やっと晴れた日に詠んだ句でした。

 「入選」でも「佳作」でもなく、「予選通過句」に入っただけなのですが、俳句歴1年未満で初投稿の私には飛び上がるほどうれしい結果でした。

 記事はまだ一部しか読んでいませんが、「『平成』と俳句」という長谷川櫂さん、宮坂静生さん、対馬康子さんによる鼎談が興味深いです。
 「戦後の七十年間は本当に稀有な時代で、改めて我々が日本の歴史とつながるような、そういう死生観を持たざるを得ない時代が来たということを感じますね」(宮坂さん)。
 「『現代の無常観』と言ってもいいと思うんです。『方丈記』に書いてある通りのことをまざまざと意識してしまう」(長谷川さん)
 「『徒然草』などの無常観、中世の無常観みたいなものがね、すごく身近に感じる」(宮坂さん)
 「俳句は最短の短詩型であるがゆえに、生と死は紙一重だというような危機的状況を表現できる文学ではないか、という高野ムツオさんの指摘を実感しますね」(宮坂さん)
 「そもそも文芸とか俳句とかいうのは、基本的に死生観を表すものですし」(対馬さん)

 このようなやり取りに深くうなづいてしまいました。私も似たようなことを思っていて(俳句についてではなく、時代について)、1年ほど前に「方丈記」を読んだとき、ここに書かれていることは現代にそのまま地続きだという感想を持ちました。

 俳句でもそうした内容を詠みたいと思うのですが、初心者には難し過ぎると、これまで手をつけてきませんでした。
 先日の句会に投句した句、

    その朝も常と変はらぬ蝉しぐれ

 の「その朝」は、台風一過の朝であり、大きな災害が訪れた日の朝でもあり、広島に原爆が落とされた8月6日の朝でもありました。でも、そこまで伝えるのは難しいです。
 それにしても、一番詠みたい句を避けて通っていてはいけないと気づかされた記事でした。

 
 

2018年9月16日 (日)

「愚陀仏庵ネット俳句会」は終了しました

 何度か投句して、その度に「入選」に選んでもらい、一度は「秀逸」にもしてもらった「愚陀仏庵インターネット俳句会」。選者との相性がいいのかな? と喜んでいたのに、八月末投句分で終了になりました。残念です。

 八月末に投句した句の中から、次の句が「入選」になりました。

    寅さんもバカボンパパも腹巻す

 「まつやま俳句ポスト」のほうは、その後、投句していません。気候も少しは良くなって来たし、また句作に励まなくては。

九月の句会はふるいませんでした

 去年から受講している初心者向け俳句講座。九月の第一週は句会でした。このところ調子づいていた私ですが、今回はまったくふるいませんでした。


 晩夏か初秋の季語で詠むことと、三句のうち一句は「蝉」関連の季語を使うこと。この二点があらかじめ決められていました。
 私は三句提出しましたが、先生の佳作五句と特選三句には一句も選ばれず。

    その朝も常と変はらぬ蝉しぐれ

 この句が受講生二人の佳作と一人の特選をもらいましたが、先生には選ばれなかったので、あまり喜べません。
 ほかに、

    お揃ひの法被(はっぴ)祭太鼓の子

 ぎりぎりまで推敲して仕上げた句なのですが、先生に「中七が六音しかありませんね」と指摘されて呆然。ちっとも気づいていませんでした。「法被や」とすればよかった、とのことでした。

 残る一句の

    よく耐えたねと草花に水をまく

 は、季語が晩夏限定ではなかったからか、発想が平凡だったのか、完ボツでした。

 藤田湘子の『20週俳句入門』を読み直しています。初めて読んだ時より、理解できるところが増えました。やっぱり初心者は「二物衝撃」の句を詠んだほうがいいのかな。でも、これはこれで難しいのです。

 不思議と、ほとんど落ち込まなかったのは、義太夫発表会で私なりに力を出し切ったという達成感、満足感の余韻が残っていたからでした。


2018年8月17日 (金)

「まつやま俳句ポスト」で「人」に選ばれました

 まつやま俳句ポスト、前回の兼題「夏草」では「並選」にやっと入れていただきました。6月28日締め切りの兼題「踊」で、今度は「人」に選んでいただきました。

   輪に一人キレ良き踊太り肉(ふとりじし)    桂

 今回の投句者は1274名、合計6199句。「人」に選ばれている句は483ありました。

 季語の「踊」は盆踊りのことで、亡くなった人を思い出し悼む、盆踊り本来の意味合いが込められているようです。わたしの句にはそういうニュアンスはまったくありませんが。
 盆踊りって、子どもの頃の遠い思い出です。最近は近くの小学校で開かれている盆踊りの参加者が増えて来ているのだとか。今年は今日と明日が開催日。今夜、行ってみようかな。

 「夏草」「踊」と投句して来ましたが、その次の兼題は「稗(ひえ)」。作ったことも作っているのを見たこともなく、一度や二度は食べたことがあるはずですが味をよく覚えていないし、形状すらはっきり知りません。なので、作れませんでした。

 その次の兼題は「無月」。中秋の名月の夜、雲が覆って月が見えない状態を指すんだそうです。
 こんな言葉があることも知らなかった! なんとか一句でも詠めないものかと、苦戦中です。



2018年8月 6日 (月)

今になって気づいた「三段切れ」

 まつやま俳句ポストで「並選」に入れていただいた句


    雨戸繰る老母不在や夏の草


 これって「三段切れ」やん! 今頃になって気づきました。

 例えば拙句

    芍薬や玻璃の器の大吟醸

 の場合、上五は切れ字「や」で切れていますが、中七から下五へはつながっています。そのおかげで読んだときの心地よさが生まれていると思います。

 ところが「雨戸」の句は、雨戸を繰っているのは老母ではないので、「雨戸繰る」でいったん切れています。「老母不在や」は切れ字「や」で切れています。そして下五は当然切れますから、三ヵ所でぶつぶつと言葉が中断してしまい、調べが整っていないのです。
 これを「三段切れ」と言い、初心者がやってしまいがちなミスの一つです。

    雨戸繰る老母不在の夏の草

 とすればよかったのです。
 今ごろ気づくなんて! この句をよく「並選」に入れてくださったものです。
 まだまだ基本ができていないのでした。

2018年8月 5日 (日)

「まつやま俳句ポスト」で入選

 夏井いつきさんが主宰なさっているネット句会「まつやま俳句ポスト」にも初めて投句してみました。こちらは兼題が決まっているので、初心者には敷居が高かったのです。
 でも、6月の兼題が「夏草」で、これなら詠めそうだと思い、何句か作って初投稿してみました。

 先日、その発表を見ましたら、数多い「並選」の中にやっと私の句を見つけることができました。

    雨戸繰る老母不在や夏の草     桂

 なーんだ、並選かあと、がっかりしたのですが…。

 今回、1355人が合計7159句を投句したのですって。この数字は史上最大だそうです。
 この中から、天1句、地9句、人約600句(あまりに多すぎて、数えているうちによくわからなくなってしまいました)、そして並選が約600句選ばれています。

 計算してみると、並選に選ばれる確率はわずか0.09%です。そう考えると、喜んでいいみたいです。
 でも、並選リストに載っている句を読むと、どれも私にはみるからに初心者の句に思えました。ということは、私の句もそのレベルだということですよね。

 「夏草」に続いて、「踊」という兼題にも投句しました。結果は我ながらあまり期待できない気がしています。

 「天」に選ばれる確率は0.0001%、「地」は0.001%。ぜひその中に入ってみたいです。
 と、大きなことを言いながら、私なりの俳句のスタイルと言ったようなものが、いまだにさっぱりわかりません。どんな句がいいのかも、あんまりよくわからない状態が続いています。

 夏井いつきさんは自分ですべての句に目を通して、選考なさるんですって。大変な作業ですよね。ブログを拝見すると咳がなかなか治らず困っておられるようです。
 この方のおかげで俳句愛好者の裾野は一挙に広がったと思います。ぜひともお体を大事になさって、活躍を続けていただきたいです。





愚陀仏庵ネット俳句会で初めての「秀逸」

 これまで2度投句して2度とも入選70句の中に選んでいただいた「愚陀仏庵インターネット俳句会」、6月投句分の結果が8月1日に発表されました。3度目の投句で初めて「秀逸」に選んでいただきました。うれしい!!!


    Iの字もJの字もあり胡瓜生る

 読みにくいかもしれませんが、最初のアルファベットはアイです。「生る」は「なる」と読みます。
 このネット句会では毎月特選10句、秀逸20句、入選70句が選ばれます。兼題は自由です。なので、初心者には投句しやすいです。

 それにしても、「秀逸」のリストの中に上の句を見つけたときは驚きました。うれしい反面、正直言って「えーー、こんな句でいいの?」と思ってしまいました。
 今年初めて庭に胡瓜の苗を植え、実がなった時の新鮮な驚きや喜びが入っているのは確かですけれども。
 どんな句が評価され、どんな句が評価されないのか、ちっともわかりません。

 なーんて、「秀逸」に選んでいただいたのに不平を言っているようで図々しいですよね。ここは素直に喜んでおきましょう。そして次回は是非とも「特選」を目指したいです。
2019年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31